Salom!(ウズベク語で「こんにちは。」)
今回は、ウズベキスタンの日本語教育の中でも、フェルガナ州リシタンにある無償の日本語学校Noriko学級について紹介します!
〈この記事はこんな方におすすめです〉
◎ウズベキスタンの日本語教育について知りたい人
◎海外の日本語学校に興味がある人
Noriko学級とは
Noriko学級とは、ウズベキスタンの東部フェルガナ州リシタンに位置する無償の日本語学校です。
Noriko学級は1999年に建設機械大手コマツのエンジニアだった大崎重勝さんという方が開きました。元々、フェルガナ州の自動車工場で重機機械の操作を指導していたそうです。
2001年に体調を崩し日本に帰国した大崎さんの意思を継ぎ、現校長のガニシェル先生が当時から現在まで学校の運営をしています。
日本語を教えるのは、日本人の観光客やボランティアです。日本人がいない時は日本語の勉強歴が長い年上の生徒が、年下の生徒に教えています。
2020年にコロナウイルスが流行してから日本人が来ることができなくなってしまったため、現在はzoomを使ったオンライン授業をしています。
Noriko学級の生徒たち
Noriko学級は日本語を教える機関ですが、それ以上に子どもたちの居場所という側面も強い学校です。
ウズベキスタンは、小中学校の授業が午前か午後にしかないため、学校以外の時間を持て余してしまう子どもが多いです。そこで、学校がない半日をNoriko学級で過ごします。
Noriko学級にいる子どもたちの多くは、最初から「日本語を学びたい」という意欲から来ているというよりも、「友達がいるから来た」などの理由で来ています。
Noriko学級の今後
Noriko学級は無料で通うことができるため、生徒たちから授業料は貰っていません。そのため施設の維持費などは、観光客の宿泊代(1泊30$)でやりくりしています。
コロナウイルスの流行で日本人観光客が来なくなってしまったため、経営は非常に厳しい状況に置かれています。
Noriko学級はリシタンに住む子供たちにとって、非常に大切な場になっています。この学校を残すために校長のガニシェル先生は様々なアイデアを実行しています