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ウズベキスタンの日本語教育事情

Salom!(ウズベク語で「こんにちは。」)

今回は、ウズベキスタンにおける日本語教育の現状を紹介します。

日本にウズベキスタンの人を呼ぶときに欠かせないのが日本語の能力です。ウズベキスタンの人は特に日本語の口頭能力に優れていると言われています。

ウズベキスタンの人がどこで日本語を学び、そしてなぜ口頭能力に優れているのかを説明していきます。



〈この記事はこんな方におすすめです〉

◎ウズベキスタンの日本語教育について知りたい人

◎ウズベキスタンの日本語教育機関がどのくらいあるのか知りたい人

◎ウズベク人を受け入れる企業のご担当者様


ウズベキスタンの日本語教育機関

国際交流基金の調査によると、2018年3月時点で日本語教育を実施している機関は15あります。学校教育の機関がほとんどですが、その中でも特に高等教育(大学)での日本語教育が盛んです。

1990年国立タシケント大学東洋学部に日本語コースが設置されて以来、タシケントの他大学、サマルカンド、ブハラ、カラカルパクスタン、フェルガナなどの地方の大学でも日本語のコースが設置されています。

写真:タシケント州立東洋大学


コース設置以来、教師不足が課題となっていましたが、2000年以降JICA海外青年協力隊の派遣もあり、それも少しずつ解消されて行っています。

ただし、2020年のコロナウイルス流行以降、海外青年協力隊の派遣が一時停止され、ウズベキスタン国内の日本人の数が激減したことから、ここ1,2年は再び教師不足に悩まされています。

また、学校教育機関以外では、タシケントにあるウズベキスタン日本センター、日本センターのブハラ分室、フェルガナにある日本語学校「のりこ学級」などの機関があります。


ウズベク語と日本語

高等教育においては、複数の大学で日本語のコースが設置されていますが、中等教育以前では日本語のコースが設置されている学校は非常に少ないです。

技能実習などで人材を日本に呼ぶ場合は、1から日本語を学んでもらう場合も少なくないです。

ゼロ初級から日本語を学んでもらうのは非常にハードルが高く見えますが、ウズベク語を話しているウズベキスタンの人にとってはとてもハードルが高いわけではありません。

というのも、ウズベク語と日本語は文法が非常に似ており、初級の簡単な文法であればすぐに覚えることができます。




そのため、口頭能力は非常に優れていますが、一方で漢字には馴染みがないため、中上級になると漢字の壁が大きくN2以上を取ることが非常に困難です。勉強の初期から、少しずつ漢字に慣れさせることが必要です。


まとめ

今回はウズベキスタンの日本語教育事情について簡単に紹介しました。

日本語教育熱は確かにあるのですが、それに対して制度が追い付いていない部分もあります。今後、日本とウズベキスタンの関係がさらに進むことで、行政も制度の整備に取り組むでしょう。


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