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ウズベキスタンの英雄ティムールの生まれ故郷「シャフリサブス」前編


Salom!(ウズベク語で「こんにちは」)


今回は、ウズベキスタンの南方にある町・シャフリサブスについて紹介します。


シャフリサブスは、タシケントやサマルカンドに比べて知名度が高い町ではありませんが、実は「シャフリサブス歴史地区」として2000年に世界遺産に登録されています

ウズベキスタンの中では、彼の英雄アムール・ティムールの生まれ故郷として有名です。


この記事では、シャフリサブスという町について、シャフリサブスへのアクセス、おすすめ観光スポットなどの基本情報を網羅して紹介していきます!



〈この記事はこんな人にお勧めです〉

・ウズベキスタンに旅行に行く予定のある方

・ティムール帝国など、中央アジアの歴史に興味がある方

・在日ウズベク人と関わることのある企業・学校の方



「シャフリサブス」という町について


シャフリサブスはウズベキスタンの12州の内の一つ「カシュカダリヤ州」の州都です。

人口は約10万人と、それほど大きい町ではありません。(サマルカンドは約40万人)


「シャフリサブス」という町の名前はペルシャ語で「緑の町」という意味です。その名の通り、近くにはアムダリヤ川が流れ、木々が生い茂ったオアシス都市です。


後述するアムール・ティムールの宮殿「アクサライ」の上には大きなプールもあったと言われており、これは水が貴重な砂漠の中でのティムールの権威の大きさを示しています。


古代からオアシス都市として栄えていたシャフリサブスですが、ここまでウズベキスタンの中でも地位が上がった理由は、ウズベキスタン第一の英雄・アムール・ティムールの生まれ故郷だからです。

※実は、ティムールが生まれたのはシャフリサブスにほど近い「ケシュ」という村ですが...


ティムールは自身の帝国の都はサマルカンドに置きましたが、故郷にもサマルカンド同様、豪華絢爛な宮殿を築きました。


この宮殿はアクサライ(白い宮殿)と言われ、夏にとても暑くなるサマルカンドからの避暑地としてティムールが訪れていました。



残念ながら、これらの遺跡はティムール帝国の後にこの地に興ったブハラ・ハン国によって、徹底的に破壊されてしまいました。現存しているのは、アクサライの門のみです。


「シャフリサブス」へのアクセス


シャフリサブスはウズベキスタン第2の都市・サマルカンドから車で2時間〜2時間半ほどで行くことができます。


多くの人はサマルカンドを観光し、サマルカンドから日帰りでシャフリサブスへ行きます。


サマルカンドからシャフリサブスへは、知り合いがいれば車で連れて行ってもらうこともできますが、知り合いがいない場合はタクシーを使います。


サマルカンドには、近隣の町に出るとき用のタクシー乗り場があるのですが、特にタクシー乗り場に案内板があるとか、英語での情報がインターネットで手に入りやすいというわけではないので、なかなか観光客にはアクセスが良くないのが現状です。


観光で来られた人は、ホテルの人にタクシー乗り場の場所を聞くのが一番確実かと思います。



シャフリサブス行きのタクシー乗り場は2つあります。

1つ目は、レギスタン広場横、タシケント通りとレギスタン通りがぶつかっている辺りのバス乗り場です。

レギスタン広場からすぐなので、観光客のほとんどの人はこの乗り場を利用するかと思います。


ここに行くと、タクシーの横に立っている運転手らしきおじさんたちが「シャフリサブス!」と叫んでいます。

そのおじさんに話しかければ、値段などを教えてもらえます。


2つ目の乗り場は、ウルグベク天文台の近くです。


ウルグベク天文台は町の中心地から少し離れているので、観光客よりも地元の人が利用していることが多いです。

こちらにいる運転手さんたちは、シャフリサブス以外の町の名前を叫んでいることもありますので、とにかく誰かを捕まえて「シャフリサブス!」と言ってみれば、該当するタクシーに連れて行ってくれます。


値段の相場は片道1人7〜10$です。

基本的に乗合タクシーなので、4人集まらないと出発してくれません。もし急いでいるときは複数人分の値段を払えば出発してくれます。


また、タシケント通りのビビハニムモスクの近くにある観光案内所では、30〜40$で1台タクシーをチャーターすることもできます。3,4人集まっているときはぜひ検討してみてください!


ちなみに往復でタクシーを頼まない場合、帰りにシャフリサブスでタクシーを捕まえなければなりません。

私が行ったときは、シャフリサブス歴史地区入り口の駐車場にいたお兄さんに頼んで、タクシーを手配してもらいました。

陽気なお兄さんたちで、車の中はずっとウズベク音楽が流れていました。



まとめ

ここまではまず前半として、シャフリサブスという町について、そしてアクセス方法を紹介しました!

ぜひシャフリサブスに興味を持った方は、後編の記事(シャフリサブスおすすめ観光スポット・峠にあるタンディールカバブについて)も読んでみてください!

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