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ウズベキスタンのイスラム建築① ~美しい遺跡から歴史の変遷を感じる~

更新日:4月24日

Salom!(ウズベク語で「こんにちは」)

中央アジアの真ん中に位置する国、ウズベキスタン。かつてはシルクロードのオアシス都市として栄えた都市が複数あるこの国には、遺跡好きが思わずときめくような場所が数多くあります。今回はサマルカンド・ブハラ・ヒヴァの3都市に注目して、それぞれの都市の遺跡を紹介していきます!


〈この記事はこんな方におすすめです〉

  • ウズベキスタンがどんな国か興味がある方

  • ウズベキスタンの有名な観光地を知りたい方

  • イスラム建築が好きな方


中世に広大な領土を築いたティムール帝国の青の都「サマルカンド」


ウズベキスタン第2の都市サマルカンドは、7世紀以降シルクロードのオアシス都市として発展し、14世紀には、西はアナトリアから東は中国の辺境まで、広大な領土を持つティムール帝国の都として繁栄しました。

サマルカンドを代表する遺跡の一つに「レギスタン広場」があります。正面と左右に3つのマドラサ(メドレセ)※1 があります。






日中は青い空に青いタイルがよく映え、夜にはライトアップされて神秘的な雰囲気を感じることができます。

また、メドレセに近づくと一枚一枚のタイルの模様がはっきりと見えます。お気に入りのタイルの柄を見つけるもよし、模様の意味を調べてさらに深くメドレセについて知るもよしです!楽しみ方がたくさんありますね。

※1 マドラサ(メドレセ):イスラム教の神学校のこと。神学校といっても、神学に留まらず数学・幾何学・天文学・哲学・アラビア語など様々な学問を教えていたそうです。


続いて紹介するのは「シャーヒズィンダ廟」です。ここはティムール帝国の皇帝”ティムール”の親戚のお墓です。廟に入って左右を見渡すと、美しい青のタイルで装飾された数々の廟が目に入ります。この場所こそ、サマルカンドを「青の都」と言わしめた場所なのでしょう。


シャーヒズィンダとは「生ける王」という意味で、7世紀にイスラム教を布教しにサマルカンドに来たムハンマドの従兄クサム・イブン・アッバースの不死の奇跡に由来します。


〈コラム〉不死の奇跡の伝説

ある日、ウサム・イブン・アッバースがモスクで礼拝をしている最中にゾロアスター教徒に襲われ、首を刎ねられてしまいました。ところが彼は動じることなく礼拝を終え、自分の首を抱えると「シャアバン」という深い井戸へと入っていきました。彼はそこで永遠の生命を得、イスラムが危機に陥ったとき、救いに現れるといわれています。

次回はウズベキスタンの中央に位置する古都「ブハラ」を紹介します!!

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