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ウズベキスタンの産業  農業編

Salom!(ウズベク語で「こんにちは。」)


今回はウズベキスタンの主要産業の一つ・農業について紹介します。

国土の約半分が砂漠地、又は半乾燥地のウズベキスタンですが、灌漑を利用した綿花栽培や、旧ソ連からの独立後は小麦の作付けを積極的に行っています。



〈この記事はこんな方におすすめです〉

◎ウズベキスタンからの技能実習生を受け入れる企業のご担当者様

◎ウズベキスタンでビジネスを行う予定のある方

◎ウズベキスタンに行く予定のある方



農業のGDPに占める割合・農地面積

まず、農業に関する統計を紹介します。

こちらは2019年のウズベキスタンのGDPと、そのうち農林水産業に占める割合です。

比較のために、同年の日本のデータも載せます。




ウズベキスタンはGDP(国内総生産)の1/4を農林水産業が占めています。これでも独立当時よりも約10%低くなりましたが、世界の中でも農林水産業がGDPを占める割合は大きい方です。


続いて、国土全体のうちの農用地の割合を示します。




ウズベキスタンの国土面積に占める農用地の割合は50%を超え、日本に比べてとても大きな農用地を持っていると分かります。

気候編でも述べた通り、西はほとんど砂漠地域のため、東のフェルガナ盆地周辺にほとんどの農用地があります。


主要農産物

主要農産物は、小麦、馬鈴薯、実綿(みわた)などです。

※写真:Wikipediaより


旧ソ連時代から、綿花栽培はウズベキスタンの主要産業の一つでした。

一方で、独立後の1990年代のウズベキスタンの経済政策では、穀物・エネルギーの自給を最重要課題としていました。そこで綿花から小麦への作付けの転換を政府主導で行ったため、小麦の作付け面積が増えました。


その他の農作物

ウズベキスタンでは特に野菜・果物の栽培が盛んです。特に春~秋にかけてはバザールに色とりどりの野菜や果物が並びます。

しかし、野菜や果物の輸出はまだ少なく、これから他国への輸出が増えていくかもしれません。



まとめ

今回はウズベキスタンの農業について簡単に説明しました。

ウズベキスタンでは日本に比べ農業が盛んで、これからさらに発展していく産業の一つではないかと思います。


同じ産業についての記事で、エネルギー産業についての記事もありますので、ぜひこちらも読んでみてください。



〈参考資料〉

・農林水産省『ウズベキスタンの農林水産業概況』2022年11月参照


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