Salom!(ウズベク語で「こんにちは。」)
今回はウズベキスタンのおもな産業を紹介します。
GDPにおける各産業比を中心に、ウズベキスタンの主要産業について書いていきます。
〈この記事はこんな方におすすめです〉
◎ウズベキスタンからの技能実習生を受け入れる企業のご担当者様
◎ウズベキスタンでビジネスを行う予定のある方
◎ウズベキスタンに行く予定のある方
ウズベキスタンの産業の特徴
ウズベキスタンの主要産業は綿花栽培、金や天然ガスなどエネルギー業です。
そして、ウズベキスタンの産業の特徴の1つに、他の中央アジア4か国と異なる点として、「国家主導の管理政策型の産業」ということが挙げられます。
独立以来、ほぼ毎年5%以上の実質GDP成長率を維持してきたウズベキスタンですが、その理由は国が産業・貿易を管理してきたからです。
例えば、石油・天然ガス・綿花など国を支える産業分野の大企業は2000年代もまだ国営企業のままでした。
そのため、独立後に計画経済から市場経済への移行を目指していましたが、実際は計画経済の名残がある管理型の産業・経済構造になっていると言わざるを得ませんでした。
今まではこの「国家主導」の経済政策がうまく回っていましたが、今後、より経済の活性化を図る際に、国と市場の距離をどのくらい取るのかが一つの課題になってきます。
ウズベキスタンの経済構造
下図は1991年に旧ソ連から独立してからのウズベキスタンの経済構造の推移を表しています。
グラフから分かる通り、独立してから2014年までの約25年間で経済構造は大きく変化しています。
農業(林・漁業を含む)が減少し、工業、サービス業が増加しました。
中央アジア5か国の中で、このように工業分野の拡大に成功したのはウズベキスタンだけです。先ほど述べた、国家主導の産業構造の変革が上手くいきました。

まとめ
ここまでウズベキスタンの経済、産業の特徴について書いてきました。
本記事では産業の割合を紹介しただけなので、次回記事で農業・エネルギー業についてさらに詳しく説明します。