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ウズベキスタンの産業 エネルギー編

Salom!(ウズベク語で「こんにちは。」)


今回はウズベキスタンの主要産業の1つであるエネルギーについて紹介します。

中央アジアは、特にカスピ海に面するカザフスタン・トルクメニスタンを中心に天然資源が豊富に産出する地域です。

ウズベキスタンの経済がこれまでどのくらい天然資源の輸出に依存してきたのか、そしてこれからの展望について書いていきます。


〈この記事はこんな方におすすめです〉

◎ウズベキスタンからの技能実習生を受け入れる企業のご担当者様

◎ウズベキスタンでビジネスを行う予定のある方

◎ウズベキスタンに行く予定のある方


ウズベキスタンの天然資源

ウズベキスタンで採れる主な天然資源は、金と天然ガスです。

2019年の輸出の約28%を金が、約15%が天然ガスや石油を中心としたエネルギー製品が占めています。




実はウズベキスタンは他の中央アジアの4か国と比較して、特別天然資源に恵まれているわけではありません。


上地図の通りウズベキスタンは、原油・天然ガスの埋蔵量が豊富なカスピ海からは切り離されてしまいました。

そのため、国際的な石油価格の高騰の恩恵を受け経済成長を遂げたカザフスタン・トルクメニスタンとは違い、天然ガスの輸出にそこまで依存してきたわけではありません。


一方で、金の輸出量は世界ランキングでもトップ10にも迫るほどです。

特に現在、ウズベキスタンの経済は金の輸出に頼っている部分が大きいと言えるでしょう。


過去の政策と今後の展望

前イスラム・カリモフ大統領は、厳しい外貨規制を敷き、輸入を制限していました。ウズベキスタンは二重内陸国であり、輸出入のたびに高い金銭的・時間的コストがかかるためです。

このときは綿花や天然ガスを主に輸出し、金の輸出は控えていました。


ミルジヨエフ大統領に代わってからは対外貿易を推進しているため、輸入が急増し、大幅な貿易赤字になっています。

そこで貿易赤字を拡大させないために金の輸出を増加させています。


ミルジヨエフ大統領は経済成長のための、為替の自由化や対外貿易の拡大などの施策を継続しています。輸出をエネルギー資源に頼るのではいつか限界が来ます。外貨をどのように獲得していくか、政権からの方針の発表を待ちましょう。

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