Salom!(ウズベク語で「こんにちは」)
今回はウズベキスタンの政治体制について紹介します。
ウズベキスタン共和国は1991年に主権国家として成立してからまだ30年ほどしか経っていません。現大統領のシャフカト・ミルジヨエフ大統領も2代目の大統領です。岸田総理大臣で100代目となった日本と比べると、ウズベキスタンの国としての新しさが伝わると思います。
このようなまだまだ”新しい国”であるウズベキスタンの政治はどのように機能しているのかを、基本情報から紹介していきます。
〈この記事はこんな方におすすめです〉
ウズベキスタンの人と話す機会がある方
ウズベキスタンの政治に興味がある方
ウズベキスタンでビジネスを行う予定のある方
政体・元首について
ウズベキスタン共和国の政体は「共和制」です。共和制とは一般的に、世襲君主や選挙による君主以外の個人あるいは集団によって統治される政治形態のことと言われていますが、現在はほとんどの君主制国家が消滅したため、その国の政治形態が民主主義的な性格を有しているかどうかという観点からみて使われることが多い用語です。
ウズベキスタンは共和制を取っていますが、独立してから四半世紀の間、前イスラム・カリモフ大統領によるほぼ独裁的な政治が行われてきました。
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画像:Wikipediaより
共和制のため、国家元首は大統領になります。
また後述する通り、立法・司法機関に比べて行政機関が圧倒的に大きな権限を持っています。したがって、大統領の権限も大きいです。
例えば、初代イスラム・カリモフ大統領は、国民投票を繰り返して本来の任期を延長し、1991年から2016年までの25年もの間大統領を務めました。
2016年にイスラム・カリモフ大統領が死去した後は、当時首相を務めていたシャフカト・ミルジヨエフ氏が2代目大統領に就任しました。
ミルジヨエフ大統領は、カリモフ大統領の支持基盤と手法を受け継いでいますが、民主化や経済の自由化を目指した抜本的な改革を行っています。
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画像:Wikipediaより
まとめ
今回はウズベキスタンの政体・国家元首である大統領について紹介しました。世界的に見ると独裁的で、民主化が進んでいない部分があるのは事実です。
今後、ミルジヨエフ大統領がどのように改革を進めていくかに注目が集まります。
【次回の記事はこちらです】
ウズベキスタンの政治 第2回「三権について」
▷ ウズベキスタンの政治体制 三権編